聖シュテファン寺院の鐘の音は
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- ¥2,800
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発行者による作品情報
かつて、『紺碧の艦隊』『旭日の艦隊』『ビッグ・ウォーズ』
などで一世を風靡したSF作家・荒巻義雄...。
その初期の思弁小説の世界を全7巻の全集にて刊行開始!
「21世紀に入り、ますます豊穣をきわめ、国際的注目を浴びる日本SF。
そんな現在、荒巻SFのエッセンスともいうべき初期のメタSFの
名作の数々がここに復刻されれば、新たな読者を獲得するばかりか、
我が国において筒井康隆、荒巻義雄、山野浩一から川又千秋、伊藤計劃、
円城塔までを貫く思弁小説の精神史をも明らかにすることができるだろう」
(巽孝之)
【第2回配本について】
『聖シュテファン寺院の鐘の音は』は、第1回配本の『白き日旅立てば不死』の14年後の世界が描かれています。荒巻ファンには、「白樹シリーズ」として知られているものです。永遠の恋人であるソフィーを求めてウィーンを、そして「異界」を彷徨う主人公・白樹直哉の行く先は...。純文学とSF作品の間を行き来しているかのごとく傑作が完全版で!
解説は、マニエリスムを語らせたら随一の学魔・高山宏(英文学者)と新戸雅章(SF評論家)が書き下ろし!