胡蝶殺し
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3.6 • 5 Ratings
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Publisher Description
歌舞伎子役と親同士を巡る、心理サスペンス。
市川萩太郎は、蘇芳屋を率いる歌舞伎役者。花田屋の中村竜胆の急逝に伴い、その息子、秋司の後見人になる。同学年の自分の息子・俊介よりも秋司に才能を感じた萩太郎は、ふたりの初共演「重の井子別れ」で、三吉役を秋司に、台詞の少ない調姫(しらべひめ)役を俊介にやらせることにする。しかし、初日前日に秋司のおたふく風邪が発覚。急遽、三吉を俊介にやらせることに。そこから、秋司とその母親・由香利と、萩太郎の関係がこじれていく。そしてさらなる悲劇が……。サクリファイスシリーズから、ビストロ・パ・マルシリーズまで、幅広いジャンルで傑作ミステリーを発表しつづける著者が、長年あたためてきた作品がいよいよ文庫に。歌舞伎に詳しくなくても存分にスリルと感動を味わえる。
Customer Reviews
オリコう。
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歌舞伎が分からない人にも
歌舞伎の世界を分かりやすい文章で折り込みつつ、後見人である天才子役と、実子との間に立って思うところの主人公が良く表現されていて、すんなり読む事が出来ました。
べらぼうに面白いとまでは言えませんが、◯◯賞とかの候補になる作品でも今作品以下の出来なのではないか?と思う作品もある事もあり、読んで損はないと思います。