葬られたる秘密
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Publisher Description
この作品は書いている、小泉 八雲(こいずみ やくも、1850年6月27日 - 1904年(明治37年)9月26日)は、ギリシャ出身の新聞記者(探訪記者)、紀行文作家、随筆家、小説家、日本研究家、日本民俗学者。東洋と西洋の両方に生きたとも言われる[1]。 出生名はパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn) 。ラフカディオが一般的にファーストネームとして知られているが、実際はミドルネームである。アイルランドの守護聖人・聖パトリックに因んだファーストネームは、ハーン自身キリスト教の教義に懐疑的であったため、この名をあえて使用しなかったといわれる。この作品は底本の「小泉八雲全集第八卷家庭版」では「短編小説」としてまとめられている。初出は1937(昭和12)年1月15日。「葬られたる秘密」には『女というものは、自分の小間物が好きなものだが、お園も自分のものに執著していた。たぶん、それを見に戻ったのであろう。死人でそんな事をするものもずいぶんあり――その品物が檀寺にやられずにいると。お園の著物や帯もお寺へ納めれば、たぶん魂も安心するであろう』
手紙は焼き棄てられた。それはお園が京都で修業していた時に貰った艶書であった。しかしその内に書いてあった事を知っているものは和尚ばかりであって、秘密は和尚と共に葬られてしまった。