



藪の中
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3.9 • 339件の評価
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発行者による作品情報
いわゆる「王朝物」と呼ばれる芥川の作品群の最後の作品。初出は、1922(大正11)年の『新潮』1月号。舞台となるのは平安時代。殺人と強姦という事件をめぐって、4人の目撃者と3人の当事者による告白と証言で事件の真相に迫る物語。「今昔物語集」巻二十九第二十三「具妻行丹波国男 於大江山被縛語」を原典とする。証言が錯綜することによる未完結性から、「関係者の言うことが食い違うなどして真相が不明になること」を意味する「藪の中」という言葉が生まれた。1950(昭和25)年、黒澤明監督により『羅生門』のタイトルで映画化された。第12回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞、第24回アカデミー賞で名誉賞受賞し、日本映画の存在を世界に知らしめる契機となった。
カスタマーレビュー
でこため
、
こんな話だったんだ
昔読んだと思ったけど、もっと違う話を藪の中だと思っていたかな。
古い映画で見た気もするし、ただきちんと読み返してみて
男と女、人間の本質にせまる内容だったんだと悟った。
ぷーまん井上
、
何が言いたいのだ
三者三様の視点から一つの事件を見る物語。
何を結局伝えたかったのだろうか。
人間の浅ましさ。死の救い。
メイノイ
、
最初は映画
強く印象に残っている。
国際的な評価を受けたと知ったのは後日だった。