血を繋げる。 勝利の本質を知る、アントラーズの真髄
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5.0 • 7件の評価
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発行者による作品情報
「献身、誠実、尊重」をスローガンに、
組織に関わるすべての者が、
勝利のために固く結束する!!
だから、鹿島は勝負強い!
2016年のクラブワールドカップ決勝。
鹿島アントラーズは、世界のサッカーエリートで構成される
レアル・マドリードと対等に渡りあい、世界を驚かせた。
その鹿島アントラーズは、Jリーグでは無類の勝負強さを誇り、
タイトル獲得数は他のチームを圧倒する。
茨城の鹿島は、地理的にも非常に不利な場所にある。
海沿いに位置し、人口も多くはない。
にも関わらず、なぜ、鹿島アントラーズは強いのか。
その中心にいるのが、チーム設立当時から
強化責任者をつとめる、鈴木 満という男だ。
この男が、鹿島アントラーズに脈々と流れる「鹿島の血」を
守り続け、伝え続けてきているから、鹿島はブレない。
著書では、鹿島の血を、いかに繋いできたのかにフォーカスを当てている。
指揮官と選手たちの間に立ち、集団を観察する。
鈴木がチームを観察し、問題が起きそうであれば未然に消し、
綻びができてしまえば、迅速に対処する。
そうやって、鹿島ブランドをつくりあげてきたのだ。
組織を如何にうまく回して結果を出すのか。
ビジネスマンが参考になるメソッドが満載の一冊だ。
1章 サッカーの神様、ジーコ。鹿島の神様、ジーコ。
2章 強化部長こそが、クラブのルールブックである。
3章 血を繋いでいく。勝利をつかみとるための、エピソード45
(例/”もってる人間”を大事にする。/監督にも鹿島の文化を守ってもらう。/OBが伝統を継承する。/アメとムチ。/派閥をつくらない。/編成3割、人間関係7割。/功労者には、ふさわしい最後を。/大舞台では小さな積み重ねこそが重要。)
4章 なぜ、鹿島に人材が集まるのか?
5章 マンさん論。
(石井正忠/柳沢敦/トニーニョ・セレーゾ/高井蘭童/椎本邦一/新井場徹/内田篤人/秋山祐輔)
6章 どこにも負けないクラブをつくる。
APPLE BOOKSのレビュー
Jリーグの強豪、鹿島アントラーズの強化部長を20年以上務めた鈴木満による「血を繋げる。」。著者は、世界的に有名なサッカー選手、ジーコが所属した鹿島アントラーズにおいて、選手、コーチ、監督として関わった後、強化責任者として活躍した人物。以来、いかにしてチームの思想や哲学を歴代に引き継いできたかを語る。クラブハウス内の椅子の配置から、スタッフとメンバーの距離感まで、ジーコの細かな要求をかなえ、時には精神的な支えとなり、クラブを勝利に導くための"ジーコ・スピリット"をつくり上げた。勝つという目的のために著者が実行してきたエピソードの数々がリアルな経験をもとに描かれ、馴れ合いのない厳しい勝負の世界を垣間見ることができる。クラブに流れる"血"を継承するために、たとえシーズンの途中でも監督を解任するなど厳しい一面もあるが、著者の仕事に対する真摯な姿勢やメンバーに対する深い愛情には胸を打たれる。強いチームをつくるためのマネジメントに着目した本書は、サッカーファンのみならず、組織で活躍するビジネスパーソンにとっても参考になる。