見出された時(失われた時を求めて)
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発行者による作品情報
(この本について)
この本には、マルセル・プルーストの大作『失われた時を求めて』の第七巻『見出された時』の後半を収録してあります。これはこの大作の大団円・核心とも言える部分です。
作者マルセル・プルーストの生没年は、一八七一―一九二二、訳者淀野隆三の生没年は、一九〇四―一九六七ですので、この本はパブリックドメインとなっています。
またこの本の出典は以下のとおりです。
新潮社「失われた時を求めて7」
昭和四十九年五月三十日発行
この古典教養文庫版の「見出された時」には次のような特長があります。
1、現在では使われない言い回しや言葉は、現在普通に使われる言葉に置き換えました。現代人には意味の取りにくい文は、平易な文に書きなおしました。また明らかな誤訳は訂正しました。
2、本文に関連する写真などを何枚か挿入しました。
3、わかりにくい言葉や、登場人物、でき事、作品などについての適切な注を、割り注の形で入れてありますので、本文の理解が深まります。これは原訳書にあったものに、編集者が適宜加えたものです。
4、原訳書に挿入されたフランス語以外の言語の外国語表記はそのまま掲載し、日本語訳をカッコの中に入れました。
5、人名・地名は、現在通常に使われている表記に変更しました。
巻末に、訳者による解説を収録しました。
(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、電子書籍デバイスはもちろん、スマートフォンやタブレットなどでの読書に最適化しました。またMacやパソコンでも読むことができます。
3、すばやい操作性
索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
4、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
5、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。古典教養文庫のブログに書き込むことで迅速なレスポンスが得られます。