解放された世界
-
-
4.0 • 2件の評価
-
-
- ¥770
-
- ¥770
発行者による作品情報
世界の権力志向国家は、二大陣営にわかれて再び地球規模の戦争状態を引き起こす。核兵器を使用するのは、当然のなりゆきでもあった。世界の大都市が瓦礫と化すなかから、ようやく一群の目ざめた人びとが立ち上がる…1914年に書かれた本書は、遠く1950年代に舞台を設定し、驚くべき洞察力で未来戦争を描いたSF巨編だ。
カスタマーレビュー
渡辺ジェフ
、
うん、難しいんだ。この話。
ウェルズといえばSFしか知らない無知な餓鬼の感想でお目汚しをすることを先に謝罪させていただく。
あとがきで知ったのだがこの作品は社会派小説である。
しかし核爆弾の描写やポストアポカリプス的世界観にはSFチックな要素があるので
私のような「ウェルズ≒SF」の式が成り立っている人間でも抵抗はないだろう。
長いうえに難しい話だという印象は得たが、ピックアップされている登場人物の一人一人が強い魅力を持っており、輝く人格や才能には憧れを抱かざるを得ない。
人物を楽しむだけでも充分に楽しめる作品であるが、出来ることなら
核戦争でリセットされてから理想郷へと生まれ変わる世界を頭の中に描きながら読んでほしい。