赤ちゃんと僕 01‪巻‬

APPLE BOOKSのレビュー

交通事故で母を亡くした小学生の“僕”が、弟である赤ちゃんのお世話に奮闘するホームコメディ。小学生の榎木拓也には母がいない。自分だって甘えたいのに、お兄ちゃんだからとぐっとこらえ、2歳になる実のお世話をしている。まだ小学生なのにおむつやミルクの心配をしたり、近所の人からの泣き声のクレームに対応したり、保育園で必要なお手ふきタオルの裁縫をしたり。ときにはお友達に乱暴してしまった実のために親代わりに謝ったりすることも。僕ばかり大変な思いをしていると感じていた拓也が、次第に実をかわいく思うようになり、その成長を喜び、寂しがる姿は親そのもの。小さなパパ、拓也の頑張りと成長にホロリとさせられる。