車輪の下 車輪の下

Publisher Description

(ヘルマン・ヘッセについて)


ヘルマン・ヘッセは、特に「車輪の下」と「少年の日の思い出」によって、日本でもよく知られたドイツの小説家です。ヘッセは、一八七七年に、ドイツ南部カルフに生まれました。十四歳の時にマウルブロン神学校に入学しますが、学校に馴染めず退学、その後カンシュタットのギムナジウムに入学しますが、続かず本屋の見習い店員をしたりします。このころの経験が「車輪の下」の素材となっています。

日本では、特に「少年の日の思い出」が、ほとんどの中学の教科書に現在でも採択されているため、非常に有名です。

代表作としては、前述の他に、「デミアン」「郷愁」「クヌルプ」「青春は美わし」「シッダールタ」「知と愛」などがあります。


(「車輪の下」について)


この「車輪の下」は、ヘッセの作品中、最も有名なものです。ヘッセ二十八歳の時に発表されました。周囲の期待に、初めは応え、そして挫折の中でその期待にこたえられなくなって、終には押し潰されてしまう少年の、ナイーブな心を描いた傑作です。前半部の美しい自然描写もすばらしく、味わい深い作品となっています。

この本には、「車輪の下」の前半部分を収録しています。


(この本について)


今回、ヘルマン・ヘッセ作、実吉捷郎(さねよし はやお)訳の「車輪の下」を電子本として出版するにあたり、旧漢字を新漢字に改めました。また、読みやすさを重視して、原文の格調を壊さない程度に、現代語風に表現を改めた部分があります。読点の位置などは、自然に読めるように工夫しました。

またカタカナ表記は現代風に改めました。

名訳の誉れ高い実吉捷郎さんの「車輪の下」が、現代の人々の心によみがえることを期待します。


(古典教養文庫について)


古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。


1、古典として価値あるものだけを

これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。


2、読みやすいレイアウト

文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、iPhoneはもちろん、iPadやMacでの読書に最適化しました。また、作品の一編一編にも索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。

青空文庫をベースとしている場合も、適切に処理してありますので、そのまま青空文庫の物をダウンロードして読むよりも格段に読みやすくなっています。


3、美しい表紙

プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。


4、スピーディーな改版

紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。

GENRE
Fiction & Literature
RELEASED
2015
July 10
LANGUAGE
JA
Japanese
LENGTH
261
Pages
PUBLISHER
古典教養文庫
SELLER
Junichiro Kozuma
SIZE
917.3
KB
車輪の下で 車輪の下で
2007
島木健作全集 島木健作全集
2015
おたふく 山本周五郎名品館I おたふく 山本周五郎名品館I
2018
山本周五郎 作品集 一 山本周五郎 作品集 一
2019
寒橋(さむさばし) 山本周五郎名品館III 寒橋(さむさばし) 山本周五郎名品館III
2018
青春の門 第一部 筑豊篇 【五木寛之ノベリスク】 青春の門 第一部 筑豊篇 【五木寛之ノベリスク】
1989
デミアン デミアン
1951
車輪の下 車輪の下
1951
シッダールタ シッダールタ
1971
ヘッセ詩集 ヘッセ詩集
1950
知と愛 知と愛
1959
春の嵐 春の嵐
1950