軍艦少年(1)
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- ¥760
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発行者による作品情報
『ギャングキング』の著者が放つ渾身の熱き青春!! ――坂本海星(さかもと・かいせい)、16歳──。長崎・軍艦島の見える街で育った喧嘩少年。小さなラーメン屋を営む親父・玄海(げんかい)と二人で暮らしている。互いに反目し、いがみ合う親子。だが、二人は大きなものを失ったばかりだった──。心のよりどころとはなにか。魂の救済はあるか。生きていくとはなにか。
APPLE BOOKSのレビュー
長崎、軍艦島の見える街で暮らす親子の、喪失と再生の物語。主人公、坂本海星と、ラーメン屋を営む父、玄海。2人は最愛の母であり妻、小百合を亡くした傷にさいなまれ、けんかや酒に逃避し、互いにすれ違う日々を送っていた。そんなある日、海星が大きな事件に巻き込まれる…。ヤンキーマンガでありながら、随所に漂う情感と、家族に根差す人間ドラマにはっとさせられる作品。軍艦島(端島)で生まれ育った玄海と小百合の壮絶な愛や、今は上陸すら難しい両親の故郷を知る少年、それを見守る大人たち、といった人間模様も物語に深みを与えている。2021年の冬、実写映画が公開。2015年に軍艦島が世界文化遺産に登録後、初めての撮影が行われた。