退屈嫌いの封印術師(コミック) 1‪巻‬

APPLE BOOKSのレビュー

生きがいを失っていた青年が「封印術」に出会い再生していく異世界冒険ストーリー。変化を嫌う街にいら立つ青年シールは、正義感に駆られ人助けをするも、無実の罪で投獄される。半年後、獄中の彼の前に現れたのは、「この世でただ一人の封印術師」を名乗る年老いた囚人だった。対象を現世から隔離する「封印術」で圧倒する、異色のファンタジー小説のコミカライズ。繊細で柔らかなタッチの作画が、主人公シールの絶望や、封印術師バルハ＝ゼッタとの絆を巧みに描き出している。たった一人の師との出会いが、人生を変えてしまうことがある。バルハはまさにその象徴のような人物で、名言も多い。バルハとの出会いを経て、好奇心旺盛なシールが仲間と共に向かう冒険の行方に期待が高まる。