進化には生体膜が必要だった 膜がもたらした生物進化の奇跡 進化には生体膜が必要だった 膜がもたらした生物進化の奇跡

進化には生体膜が必要だった 膜がもたらした生物進化の奇‪跡‬

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発行者による作品情報

地球上のすべての生物をつくっている「生体膜」は、バクテリアからカビ、昆虫、植物、私たちヒトを含めた動物に至るまで、どんな生物もほとんど同じ分子構造(脂質二重層)をしています。そして、エネルギーの生産や物質の輸送、細胞の形態形成、情報の伝達など重要なポイントには必ずと言ってよいほど生体膜が深く関わっています。生体膜が今とまったく違った分子構造だったとしたら、高度な知能をもった生物に進化することなく、単純な単細胞生物のままだったかもしれません。
前半では生体膜の構造と働きについて丁寧にわかりやすく解説し、後半では原核細胞から真核細胞、多細胞生物へと進化する道筋の仮説を新たな視点で紹介して、生物進化において生体膜の果たした役割の全体像をやさしく紐解きます。

ジャンル
科学/自然
発売日
2018年
2月25日
言語
JA
日本語
ページ数
192
ページ
発行者
裳華房
販売元
Digital Publishing Initiatives Japan Co., Ltd.
サイズ
10.1
MB

カスタマーレビュー

サモトラケのニャンコ

生体膜の機能に驚愕

実はこの本は、発行されてまもなく書籍で購入している。何度読んでも「生体膜」に驚かされる。
難解な事柄を、誰にでもわかるように説明や例えを入れて解説したのが百科事典である。
この本は、百科事典のように「生体膜」の構造と機能を努めて平易でわかりやすい語り口で論述したものである。前半は、「生体膜」をマクロ的に、後半はやや専門的だがミクロ的にのべ、生命の起源にまで迫っている。細胞について知れば、人体の構造と機能がよくわかるようになる。
特に、7章 ”物流システムの獲得:革命の立役者„
あまり他では扱われないが、小胞輸送とは、多細胞化・「組織化」から「思考する神経細胞」につながる重要な役割をもつものである。
同じ章の“2 間違いをリカバーするしくみ„
「エラーが起こらないことがまず大切だが、万が一エラーが起こるときには、どこをどう間違えるか、ということが予測できるシステムにしておいて、エラーを迅速にリカバーするためのしくみを用意しておくという戦略を生物はとっている。エラーが甚大な場合は、その部分を取り除いてしまうことで、全体へのダメージを和らげる効果もある」この前提なしでは、40億〜38億年前から連綿と続く生命にはならなかったのだろう。個々の生命というより、種としての生命の存続が優先されるのだと考えてしまう。
10章11章は真核細胞と生命の誕生についてだが、シュレーディンガーが『生命とは何かー物理的にみた生細胞』でいうように、「完全な徹底した知識を身につけて研究することを要求されるので、生命の起源のようにさまざまな専門分野の知識を必要とされる「総合科学」は発達し難い」のだろう。しかし、この20年程度でハード面での飛躍的な進歩が見られたので、21世紀は生命科学の時代となり、生命の誕生の謎を解き明かしてほしいものだ。
ただ、40億〜38億年前の生命誕生は「まえがき」で述べられている様相ではなく、地球史的には過酷な状態であっただろうと推察できる。重爆撃のように降り注ぐ隕石、荒れ狂う大気と海。海嶺からは超高温のマグマが流れるような世界であっただろう。海底の地下では高圧・高熱のもと無機物から有機物が・・・、試行錯誤のように繰り返されていたのだろうか。

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