達人 山を下る
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Publisher Description
誘拐された孫娘・安奈を救うため、八十歳の山本俊之は岡山の賢人岳を下り、四十二年ぶりに東京へやってきた。犯人はあるカルト教団だという。戦国時代から伝わる昇月流柔術の唯一の継承者である俊之は、安奈の妹で引きこもりの寛奈とともに動き出すが、渋谷の不良にヤクザ、与党幹事長が立ちはだかる。達人が教える「世の中で一番強い技」とは!?
Customer Reviews
サモトラケのニャンコ
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痛快 痛快!
『達人山を下りる』は柔術というより鍼灸で使われる「経脈・経穴」の技ですね。
勧善懲悪痛快活劇として大変楽い時間を過ごすことができました。また柔道についても考えさせられました。
小さい者、力の劣る者ができるだけ相手を傷めずに制するには、海外で他流試合をして世界に柔道を認めさせた(アルセーヌ・ルパンは柔道の達人という設定)明治の柔道のように無差別で、組方だけでなく隔離での手刀・拳・掌底・足刀・蹠頭・踵など当身のある柔道が本来の柔道です。オリンピックに柔道をという為、無差別級を入れる条件で体重別の競技にしてしまった(今は無差別も無くなってしまいましたが)柔道、古くからある技の多くを反則技にされてしまった柔道には、本来の「柔よく剛を制す」柔道ではないのは確かです。