酒乱
米の生命が生きるまで
発行者による作品情報
かつて、父子二代にわたり家族を巻き込んで酒乱に翻弄された男性が、苦悩の末ついには男女の愛を超越した妻の深い生命愛に守られながら、やがて自分のいのちに目覚め、夫婦二人三脚で新たな生き方を再出発させるまでの道のりを語っています。たとえ酒乱ではなくとも、人間はいわゆる「煩悩」を抱えている生き物であり、早かれ遅かれ、自分の生命に目覚めてゆかねばなならないのではないでしょうか。その点で、この本が伝えようとしていることは、極めて普遍的だと考えています。