金融危機、世界経済展望 そして投資
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Publisher Description
行動ファイナンスでマーケットの謎を読み解く!
市場価格は、投資家の行動により大きな影響を受ける。
投資家は常に経済合理的に行動するわけではない。
マーケットの分析においては、コンピューター上で計算される数値による分析では不十分であり、投資家としての人間や組織の行動を分析する必要がある。これが「行動ファイナンス」である。行動派経済学者であり経験豊富な個人投資家でもある著者が、 マーケットの動きの背景を読み解き、国債や銀行預金だけでは勝てない投資の本質に迫る。
■ 講師コメント
これまで、経済学におけるファイナンス理論では、現実の株式市場の動きはほとんど説明できませんでした。そこへ登場したのが行動ファイナンスです。
行動ファイナンスは、投資の主体である人間をファイナンス理論の枠組みに呼び戻すことにより、ファイナンス理論に命を吹き込んだと言えます。
この行動ファイナンスのフレームワークでマーケットを観察すると、今まで不思議に思っていたマーケットのなぞの背景が見えてきます。
我々個人投資家ができることは、あらゆるシナリオを想定しておくこと。トリプルAの債券ファンドが破綻してしまうような時代です。リスクをとりたくないからといって、国債や銀行預金だけでは資産を守ることはできません。
現在のマーケットの動きの背景を読み解き、投資の本質に迫ります。個人の投資にも役立つように、そして、現状の新しい投資手法を観察、分析してみたい、という知的好奇心も満たせるようにお話したいと思います。
■ プログラム
2007年からの危機の背景
信用市場の崩壊
リスクテイクバブル
リスクテイクバブル メカニズム
現代金融市場の宿命
リスクテイクバブル
現代的金融産業
運用者の憂鬱
メカニズム(2) レバレッジ
バブルの構造
キャンサーキャピタリズム
金融資本主義の終わり バブルも終わる
金融機関の今後
世界経済の現状:欧州
ギリシャ危機とは何か?
ギリシャ危機は金融危機でない
銀行危機もたやすい
金融危機から財政危機へ
財政危機
欧州問題:再論
ギリシャと日本
ユーロとEUの未来
欧州の危機
EUバブル
実体経済バブル崩壊
金融バブル
紙くずになるのは素晴らしいこと
実体経済バブル後
今後の世界経済がすべてを決める
経済の未来:経済成長はどこから来るのか?
グローバル化の本質
成長の源泉
新世界の定義
旧世界の定義
補論:ケインズ財政政策
リフレ政策:人気の理由が分からない
貨幣とは何か?
貨幣の本質
流動性とは何か?
流動性とバブル
資本主義とバブル
投資で勝つには?
投資の勝ちパターン
アナロジー
金融資本主義の終わり
先取りの難しさ
逆張りの時代
ヒント
■ 講師 小幡績(おばた・せき)
慶應義塾大学ビジネススクール准教授。個人投資家としての経験も豊富な行動派経済学者。メディアなどでも積極的に発言。専門は行動ファイナンスとコーポレートガバナンス。 主な著書に、『ネット株の心理学』(MYCOM新書)、『すべての経済はバブルに通じる』(光文社新書)、『下り坂社会を生きる』 (宝島社新書)、『世界経済はこう変わる』(光文社新書)などがある。Mr.サンデーなどTV出演多数。