錢形平次捕物控 謎の鍵穴
発行者による作品情報
『銭形平次捕物控 034 謎の鍵穴』は明治から昭和時代にかけて活躍した小説家・作家・音楽評論家、野村胡堂の作品。見ず知らずの美女から、謎の記号が書かれた結び文を預かった銭形平次の子分・ガラッ八の八五郎だが、それがために危険な目に遭ってしまう。八五郎に付きまとって、結び文を狙っていた女・お吉(両替商「近江屋」の番頭・佐太郎の妾)が何者かに殺害され、さらに、近江屋の主人・七兵衛が毒殺されるという事件も起きる。例の結び文を八五郎に渡したのは、七兵衛の妻・お峯だった…。「これは大層慾張った賽銭箱だネ」。謎の記号の意味を突き止め、難解な事件を解決していく銭形平次の名推理。