長流の畔―流転の海 第八部―(新潮文庫)
-
- ¥790
-
- ¥790
Publisher Description
昭和38年、松坂熊吾は会社の金を横領され金策に奔走していた。大阪中古車センターのオープンにこぎ着けるのだが、別れたはずの女との関係を復活させてしまう。それは房江の知るところとなり、彼女は烈しく憤り、深く傷つく。伸仁は熊吾と距離を置き、老犬ムクは車にはねられて死ぬ。房江はある決意を胸に秘め城崎へと向かった……。宿運の軸は茫洋たる暗闇へと大きく急速に傾斜していく。
Customer Reviews
競馬歴50ねん
,
何処が始まりで何処が終わりなのか
長い川の畔でいつもギリギリにセーフ。
そんな家族の話を八話見てきた。
ラスト一巻、読み終わるのが恐ろしい。
カレーたまご
,
流転の海第8巻を読み終えて
作者の作家人生と並走して書き続けるこの大作は実に味わい深い。自叙伝の如き感興と文学的戦略の闘争心とを感じた。