闇狩り師 崑崙の王 下
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発行者による作品情報
「遅くなっちまったな」乱蔵が言った。露木圭子の全身が震えた。へたり込みそうになった圭子を、九十九乱蔵の大きな手が包んだ。卒論で安土城をテーマに調査を重ねるうち、長野県の旧家にまつわる呪いに巻き込まれた女子大生、圭子。謎の老人寒月翁や、鬼頸(きけい)を操る贄師(にえし)紅丸らが跋扈する中、囚われの身となったところに、救いの手をさしのべたのは……。因縁と怨念と呪詛の物語、堂々完結!