阿波連さんははかれない 1

APPLE BOOKSのレビュー

『デンキ街の本屋さん』で人気を博した水あさとが描く日常系ラブコメ『阿波連さんははかれない』。他人との距離がうまく測れない女子高生、阿波連（あはれん）さんはひょんなことがきっかけで隣の席の男子ライドウと話をするように。そっけないと思ったらいきなり密着してきたりする、阿波連さんの不器用なコミュニケーションに戸惑いながらも、少しずつ2人だけの心地良い距離感を見出していくプロセスに胸キュン。阿波連さんの意外な挙動に、思わずツッコミを入れずにはいられないライドウの心の声にも共感して笑ってしまう。日常のさまざまなシーンで「空気を読む」ことが求められる現代の日本にあって、この物語は肩の力を抜いてホッとできる癒やしのひとときになるはず。