限りなく透明に近いブルー
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- ¥390
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発行者による作品情報
1976年、24歳にして芥川賞、群像新人賞を受賞した村上龍のデビュー作「限りなく透明に近いブルー」。
基地の街、福生(ふっさ)で暮らす若い男女の荒廃していく日々を描いた本作品は、その衝撃的な内容と斬新な表現方法によって、当時の文芸界に大きな衝撃を与えた。海外でも多数翻訳され、発売から35年以上経った今でも色褪せることなく、多くの若者に読まれてきた本作品が遂に電子書籍となって登場。
APPLE BOOKSのレビュー
第75回(1976年上半期)芥川賞受賞作 - そのスキャンダラスで退廃的な内容が賛否を呼ぶも、第75回芥川賞を受賞した村上龍の鮮烈なデビュー作。石原慎太郎の『太陽の季節』と並び、インモラルな若者の生態を描いた作品として、芥川賞の歴史を変えたと言ってもいいだろう。米軍基地の街、福生のアパートで暮らすリュウは、仲間うちの若い女たちと黒人米兵が入り乱れるパーティーを開き、セックスと酒とドラッグに明け暮れている。ロックコンサートでの乱闘、警官とのトラブル、流血騒ぎの痴話げんかなど、暴力沙汰にも事欠かない。自堕落に生きながら、精神的に閉塞感を抱くリュウは、ある夜、自分を虫のように押し潰す巨大な黒い鳥を幻視するが、夜を越え、自らの血と夜明けの空気に染まったガラスの破片に美しい色を見る…。快楽と苦痛と虚無が入り混じる性描写も、すさまじい暴力描写も、突き放したように冷徹で詩的に描き切る言葉の連打が圧倒的。ドアーズやフェリーニなど、時代的なポップカルチャーの使い方も見事。リュウのせりふを借りて説く、頭の中の都市や宮殿のイメージが、作者の小説作法そのものである点も含め、まさに村上龍の原点。
カスタマーレビュー
2Cent's
、
龍さん読みましたよ!
N.Yではお世話にありました。有難う御座いました。長生さんの紹介でお会いした慶太です。この1冊からほとんど読みあさりました(笑
evelyn26
、
Hi
Help