



陰陽師 1巻
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4.3 • 71件の評価
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- ¥850
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発行者による作品情報
平安時代、稀代の魔術師と恐れられた陰陽師・安倍晴明。盟友にして管弦の道を究めた王子・源博雅と共に都の怪異に挑む。第1巻には賀茂忠行と共に、菅原道真率いる百鬼夜行に遭遇する少年時代の晴明を描くプロローグ「安倍晴明 忠行に随ひて道を習ふこと」、盗まれた唐伝来の琵琶・玄象にまつわる羅城門での凶事を描く「玄象といふ琵琶 鬼のために盗らるること」、僧・寿水のもとに夜な夜な現れる口の無い美女の謎を解く「梔子の女」の2編を収録。
APPLE BOOKSのレビュー
夢枕獏による歴史伝奇小説を、岡野玲子がマンガ化。平安時代に陰陽師として活躍した安倍晴明と、その理解者で笛の名手でもある源博雅が、数々の難事件や怪異現象に挑む。もともと人気のあった小説だが、岡野玲子の繊細で丁寧な作画により、原作の持つ幻想的な雰囲気を見事にビジュアル化した。豪華絢爛な平安貴族の暮らしや庶民の実情なども描き、原作とは異なるオリジナルの要素も加えられている。実在した歴史上の人物や、記録に残っている事件なども扱われており、歴史への興味を抱かせる。最大のポイントは、晴明と博雅の関係であり、女性ファンが急増したことで、その後のドラマ化、映画化、そして陰陽道ブームというムーブメントを創成した。