隻眼・隻腕・隻脚の魔術師@COMIC 第1巻～森の小屋に籠っていたら早2000年。気づけば魔神と呼ばれていた。僕はただ魔術の探求をしたいだけなのに‪～‬

APPLE BOOKSのレビュー

気付かないうちに最強となった魔術師の魔法探究の旅を描くファンタジー。弓や剣術を重要視するシルべ村で育った少年エインズは、突如現れた敵の魔法攻撃によってがれきの下敷きになり、右腕と左脚、さらには右目も失ってしまう。壊滅した村から少女シリカに救われたエインズは「魔法」に心を奪われ、謎の小屋にこもって研究を始めることに。久々に小屋から出ると、シリカに渡していたメモ書きが魔導書の「原典」として扱われ、2,000年の月日が流れた世界でエインズ自身は「魔神（ましん）」としてあがめられていた。自身が伝説の存在となったことを知らずに好奇心のままに旅をするエインズと、周囲のリアクションとのギャップが面白い。魔法に関する設定が緻密で、本格派ファンタジーとして楽しめる作品だ。