



青の花 器の森(1)
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4.1 • 20件の評価
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- ¥530
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発行者による作品情報
長崎・波佐見を舞台に始まる、器と恋の物語
波佐見焼きの窯で絵付けの仕事をしている青子。その窯に、海外で作陶していたという龍生がやってきた。無愛想で人を寄せ付けない龍生に「絵付けされた器に興味ない」と言われ、自分の生き方まで否定された気持ちの青子だが、反発しながらも龍生の器に惹かれていき…?
器に魅せられた男女が出会ったことで、大人の恋が動き出す--!
APPLE BOOKSのレビュー
「坂道のアポロン」や「月影ベイベ」で知られる小玉ユキが描く本作は、長崎県・波佐見を舞台に出会う2人の、恋と作陶の物語。有名な陶磁器生産地として知られるその町で、絵付けの仕事に誇りを持つ主人公、青子。彼女が勤める窯に、ある日海外で作陶活動をしていた龍生(たつお)がやってくる。都会派で無愛想な龍生は、絵付けされた器には興味がないと、初めは青子たちと真っ向に食い違う。一方の青子は龍生の作った、白く優雅な器に触れると、次々に絵付けのイメージが浮かんでくる。やがて器への興味は龍生自身への興味となり、龍生もまた青子の絵付けへの情熱と、青子自身に惹かれてゆく。潔癖でプロフェッショナルな龍生と、伸び伸びと器を作る青子と窯の仲間たち。互いの人柄や主義の違いが、波佐見焼という伝統工芸を通じてポップに描かれる。
カスタマーレビュー
よくできていると思う
絵に説得する力があるように思った。背景の絵が丁寧に描かれていることと、まだ読み進んでいないのでキャラクターがこれからどう展開していくのかはわからないが存在に説得力があると思った。
やきものの里つながり
一輪挿しのある家で育ちました。
引き出物に、波佐見を選んだ自分にとって、この青は、特別な色です。
コロナ自粛の夏休み、娘がピンクに紺の縁取りの一輪挿しを作ってくれました。まだ使えてないのですが、とてもセンス良く仕上がってます。わたしはこの1巻に出てくるような丸い一輪挿しをなぜか購入していて、不思議な繋がりを感じました。
器を見るたびに、その土地の思い出が甦ります。砥部の器に入った温かくて甘い肉うどんが恋しくなる。食べることは生きること。食べたものがあなたを作る。ありがとう。