面白くて眠れなくなる人体
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Publisher Description
人体は最大のミステリー。我慢したオナラはどうなる? 血管は日本列島の二倍も長い? 鼻の孔はどうして二つある? 男女をわける遺伝子のスイッチなど、身近な疑問・話題を入り口に、人体のふしぎ・奥深さがわかる一冊。知れば知るほどミステリアスな人体の世界へようこそ。本書の目次より/誰かに話したくなる人体のはなし/とても器用なノド/胃の容量はどれくらい?/ウンコは食物のカスではない/オシッコの色が違うのはなぜ?/クシャミとセキとシャックリはどう違う?/医学とギリシャ神話の意外な関係/揺れる電車の中でも本が読めるのは……/人はどれだけの音に耐えられる?/ビンの蓋やネジが右回しの理由/力士は肩コリが少ない…
Customer Reviews
中途半端で眠れない
「腎臓のはなし」「人体の正常構造と機能」「プロメテウス解剖学アトラス」「ヒューマン バイオロジー」等の坂井建雄先生の本ということで期待して拝読いたしましたが、目次を確認してから購入すればよかった。
中学校の図書室に置いてあるような本。または、人体に興味関心が無かった一般読者の蘊蓄のための本なのか。それにしては、興味を持たせたり、理解を容易にさせたりする図解があまりにも少ないのだ。しかも、たまに専門用語が突然出てくる。それも正式用語でないのものがある。例えばヘリコバクターピロリがヘリコバクターピロリ菌となっている。バクターは菌を指しているのだから言葉として変である。俗称ではピロリ菌である。
また、「食べ物をノドに詰まらせるのは人間だけ」で、咽頭と喉頭の交差点の話は 理解が困難。猫もヒトも咽頭、喉頭の構造は基本同じである。“咽頭鼻部と口部が吻側で交流している咽頭喉頭部は2つの役割を同時に果たす。一つは咽頭鼻部から流れてくる空気を腹側の喉頭に導くことであり、もう一つは咽頭口部から流入する非常に多くの食塊や液体を瞬時に背側にある食道に導くことである。そのことは、長さとしては短いが、空気と食塊が同じところを通過するということを意味する。そのため、この部位には、嚥下の際、気管や肺を保護するための喉頭蓋が必要になる。喉頭は気管に空気を送り込んだり、気管からの空気を送り出すだけでなく、発声にもかかわる。”
「もぐもぐするのは哺乳類だけ」とあるが、草食や雑食の哺乳類はそうだが、肉食哺乳類は基本咀嚼をしない。歯を見ればわかる。“ドライフードを「ガリガリ噛む」以外、猫が噛むことはあまりない。適当な大きさに噛み裂いて丸呑みである。”
教科書10ページ分を2、3ページにしてトリビア本にしているので無理がある。図解のある参考書や副読本が必要だがそれがないため、本の対象者を曖昧なものにしている。あと、専門の腎臓や鰓弓はもっとページを割いて欲しかった。
他の多くの著書でお世話になっているので★は3にしました。
(猫に関しての出典は、『Atlas of Feline Anatomy for Veterinarians, Second Edition』Lola C. Hudson and William P. Hamilton 」)