革命前夜 革命前夜

革命前‪夜‬

    • 4.4 • 18件の評価
    • ¥950
    • ¥950

発行者による作品情報

この国の人間関係は二つしかない。密告しないか、するか──。

第18回大藪春彦賞受賞作! 革命と音楽が紡ぎだす歴史エンターテイメント


バブル期の日本を離れ、ピアノに打ち込むために東ドイツのドレスデンに留学した眞山柊史。

留学先の音楽大学には、個性豊かな才能たちが溢れていた。


中でも学内の誰もが認める二人の天才が──

正確な解釈でどんな難曲でもやすやすと手なづける、イェンツ・シュトライヒ。

奔放な演奏で、圧倒的な個性を見せつけるヴェンツェル・ラカトシュ。


ヴェンツェルに見込まれ、学内の演奏会で彼の伴奏をすることになった眞山は、気まぐれで激しい気性をもつ彼に引きずり回されながらも、彼の音に魅せられていく。


その一方で、自分の音を求めてあがく眞山は、ある日、教会で啓示のようなバッハに出会う。

演奏者は、美貌のオルガン奏者・クリスタ。

彼女は、国家保安省(シュタージ)の監視対象者だった……。

冷戦下の東ドイツで、眞山は音楽に真摯に向き合いながらも、クリスタの存在を通じて、革命に巻き込まれていく。


ベルリンの壁崩壊直前の冷戦下の東ドイツを舞台に一人の音楽家の成長を描いた歴史エンターテイメント。


圧巻の音楽描写も大きな魅力!

本作を彩る音楽は……ラフマニノフ 絵画的練習曲『音の絵』バッハ『平均律クラヴィーア曲集』第1巻 『マタイ受難曲』リスト『前奏曲(レ・プレリュード)』

ラインベルガー オルガンソナタ11番第2楽章カンティレーナ ショパン スケルツォ3番 ブロッホ『バール・シェム』より第2番「ニーグン」 フォーレ『エレジー』 ……etc.


解説・朝井リョウ

ジャンル
小説/文学
発売日
2018年
3月9日
言語
JA
日本語
ページ数
480
ページ
発行者
文藝春秋
販売元
BUNGEISHUNJU LTD.
サイズ
4.1
MB

カスタマーレビュー

naginagiekoekonao

革命前夜

久しぶりに本が読みたくて、でも何がいいかわからず、本屋さんでジャケ買いしました。

大当たりでした!後半につれ、読む勢いが止まらなくなりました。

DDRのこと、素晴らしいドイツの音楽、ベルリンの壁崩壊直前の混沌とした社会の状況、音楽にかける青春、密告されるかもしれない恐怖…ごっちゃになって押し寄せてきて、読んだ後はしばらく脳が興奮状態でした。

すごかったです。他の作品も読みます。

オケ老人! オケ老人!
2010年
ラブソングに飽きたら ラブソングに飽きたら
2015年
また君と出会う未来のために また君と出会う未来のために
2018年
山川健一デジタル全集 Jacks 山川健一デジタル全集 Jacks
2016年
てのひらの未来 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season:アナザーストーリー てのひらの未来 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season:アナザーストーリー
2022年
95 95
2018年
帝国の娘【上下 合本版】 帝国の娘【上下 合本版】
2017年
流血女神伝 ~帝国の娘~(1) 流血女神伝 ~帝国の娘~(1)
2021年
流血女神伝 ~帝国の娘~(2) 流血女神伝 ~帝国の娘~(2)
2022年
流血女神伝 ~帝国の娘~(3) 流血女神伝 ~帝国の娘~(3)
2022年
流血女神伝 砂の覇王1 流血女神伝 砂の覇王1
2000年
マウンドの神様 マウンドの神様
2017年
発現 発現
2019年
お探し物は図書室まで お探し物は図書室まで
2023年
祝祭と予感 祝祭と予感
2022年
月下のサクラ 月下のサクラ
2024年
太陽の棘 太陽の棘
2016年
線は、僕を描く 線は、僕を描く
2021年