風の王国
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Publisher Description
フリーライターの速見卓は、出版社の依頼で奈良の二上山を訪ねる。尾根道で速見は、翔ぶように速く歩く女性を見かける。さらに、仁徳稜の広場で法被を着た「へんろう会」の人々の中に彼女を見出し、強い興味を抱く。へんろう会は山の民の末裔たちの集まりで、翔ぶ女はその流れをくむ天武仁神講の講主・葛城天狼の娘の哀だとわかる。そして、それらの民を国家に組み込もうとした、明治維新後の日本政府の暗部が浮かび上がる……。
Customer Reviews
a.egami
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山の民の光と影
五木寛之氏のこの小説は、今読むといい意味で昭和の空気を感じます。
ストーリーからは、日本における山の民の歴史、その光と影が伝わってきます。
話が面白かったので一気読み出来ました。