颯汰の国(1‪)‬

APPLE BOOKSのレビュー

「お〜い！竜馬」や「AZUMI-あずみ-」など、数々の優れた歴史マンガを手がけてきた小山ゆうが描く、徳川幕府に立ち向かう武士の物語「颯汰の国」。時は江戸初期、伊豆地方のある国で和尚の下、剣と学問に励みながら仲間たちと共に健やかに育った颯汰（そうた）は、道場でも一流の剣の使いとして一目おかれる存在だった。ある日、彼の平穏な日々が打ち破られる。幕府から「改易の沙汰（領地の取り潰し）」という理不尽なお触れが下ったのだ。幕府の策略から国の姫や若を守るため、颯汰は立ち上がる。颯汰の出生の秘密や姫君との心の交流、仲間たちとの絆、そして激しい剣劇など、さまざまな要素が交錯しながら物語は進んでいく。巨大な力に屈さず立ち向かう姿に勇気づけけられる、そんなヒーロー物語。