



高熱隧道
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4.4 • 65件の評価
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- ¥580
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発行者による作品情報
黒部第三発電所――昭和11年8月着工、昭和15年11月完工。人間の侵入を拒み続けた嶮岨な峡谷の、岩盤最高温度165度という高熱地帯に、隧道(トンネル)を掘鑿する難工事であった。犠牲者は300余名を数えた。トンネル貫通への情熱にとり憑かれた男たちの執念と、予測もつかぬ大自然の猛威とが対決する異様な時空を、綿密な取材と調査で再現して、極限状況における人間の姿を描破した記録文学。
カスタマーレビュー
rabbite75
、
とても、良い
幼少期から一切と言って良い程、本を読む事がない。読むと言っても説明書、そんな私が一気に読んでしまう程の本でした。
今の幸せな日本がある事は、高度成長を支えたご先祖様達のお陰と、言葉では分っていても実感は湧く事が無いが、難工事での一人の技師が受ける感情と思い、リアルな時代背景から生まれる壮絶な当時の状況を感じる事が出来た。改めて先人が成し得て来た偉業に関心を持ち、黒部の隧道を訪れてみたいとさえ思わせてくれた。