高等学校数学A
発行者による作品情報
「高等学校数学A」
高校の数学Aの教科書です。
数学Aは、「「数学I」の内容を補完するとともに、数学のよさを認識し、数学的に考える資質・能力を培う。」科目です。
ウィキブックス日本語版の数学のテキストを電子書籍にしました。
ウィキブックス(Wikibooks)は、フリーな教科書を目指すウィキメディア財団のプロジェクトです。
テキストはすべて、誰もが編集できるウィキブックスで作られました。
https://ja.wikibooks.org/wiki/高等学校数学A
インデントや段落など少々整えただけで、内容はそのままです。
心から感謝します。
電子書籍なので、本らしく好きな大きさの文字で読めます。
好きなだけ落書きして、自分の本にしてかまいません。
メモを共有すれば、グループ学習もできるかも。
書きかけのところもあり、教科書をこれだけに頼るのは心配ですが、
興味あるところをたどって読むと、書いた人の個性がうかがえて面白いです。
ぜひ計算用紙を手元に置いて、どうぞ。
数式をMathMLで表示するリフロー型EPUBです。
デジタル教科書としての課題は、温かい目でご覧下さい。
内容に関するフィードバックは、直接ウィキブックスの方がきっと喜ばれます。
本家でPDF版もダウンロードできます。
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*同じ誕生日の人がいる確率*
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つまり、一般的な高校の1クラスの中には約9割の確率で誕生日の同じ2人がいる。
自分と誕生日が同じ人がいる確率は、上で求めた確率を更に365で割ればよい(365日の中から自分の誕生日に絞るため)。
この確率が100%となるのは最低でも366人集まったときである(鳩ノ巣原理も参照)が、確率が50%を超すには僅か23人で事足りる。この事実は「w:誕生日のパラドックス」と呼ばれる。また、これは暗号解析に悪用されている。
上の計算と同様にして、「高額当たりくじの販売所が一致する確率」も求めることができる。それにより、「1年間に2枚以上の高額当たりくじを売る販売所は、ほぼ毎年のように全国のどこかに出現する」という結論を得る。
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*目次*
├1. 図形の性質
│├平面図形
│├空間図形
│└脚注
├2. 場合の数と確率
│├はじめに
│├集合の要素の個数
│├場合の数
│└確率
├3. 数学と人間の活動
│├数量や図形の概念と人間の活動
│└数学と文化
└底本などに関する情報