高野聖 高野聖

発行者による作品情報

江戸文芸の影響を深く受けた怪奇趣味と耽美なロマンティシズムにより、幻想文学の先駆者とも評価される泉鏡花の短編小説で、幻想小説の名作。題名となった「高野聖」とは、中世に高野山を本拠にして、布教や修行のために各地を巡り歩いた行者(遊行者)の意味。若狭へ帰省する途中の“私”は、一宿を共にした僧侶が若かりし頃に体験した怪異譚を聞く。蛇と山蛭がおびただしく棲む森を抜け、妖艶な美女が一人で住む家に辿り着く。そこで僧侶が体験する超現実的な魑魅魍魎が跋扈するような夢幻世界を、鏡花は独特のリズム感溢れる文体で描き出す。1900(明治33)年、春陽堂書店の文芸雑誌『新小説』に発表され、当時28歳だった鏡花が作家としての地歩を築いた作品。物語の中心となる女妖怪は、中国の小説『三娘子』から着想したと言われる。

ジャンル
小説/文学
発売日
1900年
1月30日
言語
JA
日本語
ページ数
73
ページ
発行者
Public Domain
販売元
Public Domain
サイズ
347.5
KB
ラーマーヤナ(上) ラーマーヤナ(上)
2011年
天と地と(五) 天と地と(五)
2013年
国木田独歩 徳冨蘆花 国木田独歩 徳冨蘆花
2017年
西遊記 上 西遊記 上
2001年
天と地と(一) 天と地と(一)
2013年
天と地と(二) 天と地と(二)
2013年
外科室 外科室
1895年
泉 鏡花 泉 鏡花
2017年
夜叉ヶ池 夜叉ヶ池
1999年
天守物語 天守物語
1999年
草迷宮 草迷宮
2000年
婦系図 婦系図
1911年
藪の中 藪の中
1926年
トロッコ トロッコ
1926年
たけくらべ たけくらべ
1966年
森鴎外全集 森鴎外全集
2015年
ヴィヨンの妻 ヴィヨンの妻
1954年
河童 河童
1931年