1分間「成功暗示」術 ――元気が出る、頭がさえる、運がつく!
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発行者による作品情報
「一、二、三、四……遅いですね。もっと速くっ。何やってんの? グズグズしてたらダメっ!」
これは、私が「子育て講座」でよくやる実験でのせりふです。集また父母の方々から一人を選び、前に立たせてチョークを渡し、「黒板に一から十までをくり返し書き続けて下さい。私が、よしと言うまでです」とお願いします。そして、書き始めてしばらくしたら、このせりふで、どんどん追い詰めていくのです。
この人はどうなるでしょう。そうです。文字がグチャグチャになっていきます。急がせれば急がせるほど、文字は乱れ、雰囲気は最悪になります。
そのようすを父母の方々に見てもらってから、こう言うのです。
「みなさんは、こんなふうにお子さんを育てていませんか?」と。
その瞬間、場内がシーンと静まり返るのが常です。自分が子どもに、「グズ」「しょうがない子」「ダメな子」などというマイナスの言葉を、毎日いかに何度も浴びせているかに気づき、それがどんな結果を子どもにもたらすかを直感するからです。
このような言葉の暴力をふるい続けると、子どもに強烈な悪い暗示を刷り込むことになります。その子は、本当に「グズ」で、「しょうがない」「ダメ人間」に育っていくのです。
この実験は、親が子に与える暗示の大きさを示しています。
同時に、自分が自分自身に与える暗示(自己暗示)の威力をも示しています。まずはこう自問自答してみて下さい。
「私は、こんなふうに私自身を育てていないだろうか?」と。
この本は、自己暗示の本です。
暗示というのは、特別な世界のものではありません。私たちが何げなく使っている言葉は、くり返されればすべて暗示語になることを、まず知っておいて下さい。それだけではありません。思考、感情、情報など、あらゆる言葉が、くり返されればすべて暗示語になり得るのです。
その暗示が、運命を形づくります。
成功するしないは、能力や運にもよるでしょう。しかし、要素の数パーセントにすぎません。人生のよしあしは、環境や遺伝が影響します。けれど、それも要素のごく一部分です。
人間は、言葉しだい、暗示しだいで、いかようにもなると考えてよいと思います。成功と好運を得る人は、成功と好運を得る言葉を持ち、その言葉を使って考えます。失敗と不運の人生を歩む人は、失敗と不運になる言葉を持ち、その言葉を使って考えます。そう言っても過言ではありません。
本書は、そのあたりの微妙な仕組みを、くわしく解説します。
マイナスの暗示語をなくすと同時に、どのような暗示語を使えば成功するかも、もちろんお教えします。
富、繁栄、成功、幸運を得る具体的な成功暗示トレーニングをします。
自分を富、繁栄、成功、幸運に導く暗示語を日常的に使うようになり、マイナスの言葉は捨てることができるようになっています。
さあ、それでは始めましょう。