1日3分間 記憶力再生‪法‬

練習だけで誰でもコツはつかめる 泳げない人が水泳の本を10冊読みました。その結果、すっかり泳ぎ方を勉強しました。さて、そこで問題――この人は実際にプールに入ったら、はたして泳げるのでしょうか? 正解は、泳げません。おわかりですよね。泳げるようになるためには、実際、水の中に入ってバタバタ手足を動かし、泳ぐ練習をしなければ泳げないのです。 記憶も同じで、実際に「記憶のプールの中」に入って覚える練習をしなければ、記憶のコツはつかめません。 だからこそ、この本では記憶の練習(ドリル)をするのです。 繰り返しいいますが、私は「記憶の凡人」で、達人でも天才でもありません。私よりすごい人は世の中にたくさんいます。しかし、私も今年50歳。同じ50歳でも、いわゆる一般の同年代の人に比べれば、記憶する力はあるのかもしれません。なぜなら、記憶の仕方を知っているからです。 私は法律家ではないので法律についての詳しいことはわかりませんが、憲法100条の項目ぐらいなら、早くて2～3時間、遅くても5～6時間あれば十分覚えられると思います。うまくいけば、もっと早くできるかもしれません。なぜ、そんなことができるかというと、私は「記憶の引き出し」をすでに「500」もっているからです。 これから、トレーニングをしていく中で、みなさんにもその「引き出し」のつくり方やその「引き出し」を使っての覚え方をお教えしますからご期待ください。決してむずかしいものではありませんので、ご安心ください。 さあ、それでは、これから「覚える練習、思い出す練習」を始めましょう。 うまくいったときはもちろん万歳して、大いに自分をほめてください。一方、うまくいかなかったときはガッカリせず、そこは飛ばして、次の練習をしてください。大切なことは練習を止めないことです。1日3分ずつ、長いものだと10～30分ぐらいかかるものもありますが、楽しみながら、頭の中の「汗」をかいていただければ、あっという間に終わることでしょう。そうすれば、あなたの頭は同年代の人に比べるとかなりブレインアップ(脳力向上)していると思います。最後までがんばってください。 ではこれから始めます。みなさまのご健闘を心よりお祈りいたします。