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発行者による作品情報

地下アイドル時代、心身に深い傷を負い、鎌倉の祖母のもとでひっそりと生活を送っていた20歳の小松奈々子。そこに突然現れたラジオ局のディレクター黒木から、番組アシスタントにスカウトされる。

初日の生放送は、後に「伝説の十秒回」と呼ばれる神回となり、かつてラジオ界で絶大な人気を誇ったパーソナリティの片鱗を感じさせるものだった……!?


大食いのアナウンサー、演じるキャラに疲れている女性芸人、売れっ子のオネェタレント…。様々な仲間に囲まれ、時に黒木と罵り合いながら、奈々子はラジオの世界に向き合っていく。それは自身の傷や、過去とも対峙しなければならなかったが、奈々子が生き直そうと決めた「小松夏海」の存在は、次第に黒木たちをも巻き込んで、確かなムーブメントとなっていく。そしてその言葉は、子どものできない夫婦や、大人になることの意味を考える高校生など、切実な日々を生きるリスナーたちの、ほんのわずかな未来を動かし始めていた。


「いいか小松、ラジオにはテレビやネット動画と違って映像がない。

映像という明確なものがない分、リスナーはそれを補って想像する。

そうして頭の中で想像されたものは、誰にも否定されないし奪えない。


だから想像させろ。


リスナーに、姿の見えないお前を想像させるんだ」(本文より引用)


ラジオの魅力と、傷を抱えた人々が織り成す、あたたかな小気味よさあふれる物語。


150万部を突破した『神様の御用人』著者、浅葉なつの書き下ろし長編!

ジャンル
小説/文学
発売日
2019年
9月3日
言語
JA
日本語
ページ数
368
ページ
発行者
文藝春秋
販売元
BUNGEISHUNJU LTD.
サイズ
2.3
MB

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