iPad 導入と活用
私たちが何を大切だと考え、どんな準備をしてきたかの軌跡
発行者による作品情報
和歌山大学教育学部附属中学校では、2019年度の新入生から1人1台のiPadを活用した教育を始めました。そして、ちょうど1年が経ち、これまで得た多くのことを整理することにしました。このBookは、iPadの導入を考え始めている教育関係者や、すでに活用をしているけれど、もっといろんな活用方法を知りたいと考えている方々に読んでもらうために制作しました。
また、iPadの導入・活用のみならず、私たちがどんなことを意識して教育しているのかについても触れています。みなさまのお役に立てれば幸いです。
<目次>
1)はじめに 2)大切にしていること 3)何のためのiPadか 4)導入編(ハードウェア・ソフトウェア)
5)活用編 6)授業での実践集(Apple Books版のみ掲載) 7)終わりに
<「終わりに」より>
iPadのアプリの活用によってこれまでの授業のスタイルが大きく拡張しました。これらを使うからこそ可能になることはまだたくさんあると思います。新しいツールを活用していく過程において、さまざまな課題は生じてくるものです。そうならないように準備を整えるのは良いことですが、他にも大切なことがあります。それは、生じてしまった時に、教師だけが考えるのではなく、生徒も一緒になって考えていけるような包容力あるいは柔軟性です。これからの学校には、このような考え方が必要だと思います。生徒たちの創造力を育てられるように、これからも彼らが仲間とともに考え判断できるような取り組みをしていきたいです。 (研究主任・矢野充博)