柚子の花咲く 柚子の花咲く

発行者による作品情報

先生の死は、不面目なものだったのか?


ひとはなぜ傷つけあうのだろう。

どうしてなのですか。先生──。


一人の武士の遺骸が河岸で発見された。

殺されたのは村塾の教師・梶与五郎。

村塾とは、武士、町人、農民が一緒に勉強する、郷学と言われる場。

与五郎は貧しい子どもに自分の弁当を与えて、いつも自分はお腹を鳴らしているような男だった。

しかし、無惨な遺体で発見された後、なぜか急に梶にまつわる悪い噂がささやかれるようになり、汚名を着せられてしまう。

恩師の死は、本当に不面目なものだったのか?

かつての教え子、日坂藩士の筒井恭平は、死の真相を探るべく鵜ノ島藩に決死の潜入を試みる。

胸震わせる傑作時代小説!

解説・江上剛


「先生がよく言っておられたことを覚えているか」

「なんだ」

「桃栗三年、柿八年──」

「柚子は九年で花が咲く、か」

「梨の大馬鹿十八年とも言われたぞ」──本文より


単行本2010年6月朝日新聞出版刊

一次文庫2013年10月朝日文庫刊

この電子書籍は2026年6月刊文春文庫版を底本としています。

ジャンル
小説/文学
発売日
2026年
6月10日
言語
JA
日本語
ページ数
368
ページ
発行者
文藝春秋
販売元
BUNGEISHUNJU LTD.
サイズ
1.1
MB
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