言鯨【イサナ】16号
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4.5 • 2件の評価
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- ¥850
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発行者による作品情報
神“言鯨(イサナ)”によって造られたとされる砂の時代。骨摘みのキャラバンで働く歴史学者志望の少年・旗魚(カジキ)は、裏の運び屋・鯱(シヤチ)と歴史学者・浅蜊(アサリ)に出会う。接近を禁じられた言鯨の遺骸の調査に赴くという憧れの人物に同行することになり胸躍る旗魚だったが、遺骸を見た浅蜊が妙な言葉を口にした瞬間、世界が一変し始めた――。
APPLE BOOKSのレビュー
デビュー作からその若き才能に注目が集まったライトノベル出身の作家、九岡望によるSF作品「言鯨【イサナ】16号」。砂の時代と呼ばれる世界。そこには大地創造の基盤となった言鯨(イサナ)が眠り、その骨に沿う形で15の街が作られていた。言鯨の骨を採る船に乗っていた主人公の青年・旗魚(カジキ)は、廃虚になった十五番鯨骨街での爆発に遭遇。その出来事をきっかけに、神のような存在である言鯨15号を体内に取り込み、裏の運び屋である鯱(シャチ)と共に追われる身となる。砂漠の海、死後砂になる人間、蟲(ムシ)を動物のように扱う人々など、独創的な世界観が最大の魅力。異世界を巡る数奇で壮大な冒険と共に、砂の時代ができた真相に学者が残した言葉から迫っていく謎解きのような展開が待ち受けている。読み手の想像力を刺激する世界観に加え、個性的な登場人物たちの活躍によって、心地良い没入感を楽しめる物語。