晩夏の墜落 上
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4.5 • 4件の評価
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発行者による作品情報
〔アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作〕大西洋上に富豪たちの乗る自家用ジェット機が墜落。同乗していた画家のスコットはからくも死を免れ、乗客の男の子とともに泳いで生還を果たした。だが彼には疑惑の目が向けられる……。果たして何が起き、何が起きなかったのか? 著名脚本家による傑作サスペンス
APPLE BOOKSのレビュー
アメリカのヒットドラマを手がけた脚本家としても高名な作家ノア・ホーリーによる、アメリカ探偵作家クラブ賞 最優秀長編賞受賞作「晩夏の墜落」。大富豪の一家とその知人らを乗せた自家用ジェット機が、離陸からわずか16分後、大西洋に墜落。幼い少年を助けて生還した画家のスコットは一躍ヒーローになるも、事故原因の調査が進むにつれ次第に疑惑の目を向けられることになる。警察やマスコミによる真相究明を軸に、死んだ乗客や搭乗員をはじめ、多くの関係者の過去から現在に至るエピソードが次々挿入される群像劇のような構成が光る大作サスペンス。スキャンダラスな報道の過熱により、不慮の事故、テロ、遺産目当ての犯行など臆測が飛び交う中、事故との関連性は伏せられたまま読者だけに少しずつ明かされる事実の数々が、様々な疑念を抱かせ、そして思考をかく乱する。終始、読み手を翻弄し続ける緊張感に満ちた展開もさることながら、単なる犯人探しにとどまらず、人間の欲望や暗い側面をえぐり出す著者のストーリーテリングは秀逸。結末が気になり、ラストまで一気に読んでしまうはず。