白骨の処女
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- ¥880
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発行者による作品情報
乱歩世代の最後の大物の、気宇壮大な代表作。謎が謎を呼び、クロフツ風のアリバイ吟味が楽しめる、戦前に発表されたまま埋もれていた、雨村探偵小説の最高傑作。
APPLE BOOKSのレビュー
戦前日本の探偵小説の黄金時代を築いた雑誌「新青年」の初代編集長、森下雨村。海外の名作探偵小説を多く日本に紹介し、また江戸川乱歩を見出し、横溝正史を育てたことから "日本探偵小説の父" とも言われる森下は、実は翻訳家、作家としても活動していた。本作「白骨の処女」は編集長を引退し、作家専業となった著者が紡ぎ上げたアリバイ崩しの長編ミステリー。新聞記者、神尾が駐車場に停められた不審車に春木という学生の死体を発見したところから物語は始まる。探偵役となるのは春木の友人、永田。司法解剖で春木の一件は不幸な病死と判断されるなか、春木の婚約者が大量の出血痕を残して失踪、不穏な空気がたちこめる。春木は本当に病死したのか、婚約者の失踪との関連性はあるのか、物語は二転三転とし、なかなか真相が見えてこない。結末に向けた急降下な展開もさながら、東京大学がまだ帝国大学と呼ばれていた時代の雰囲気も存分に味わえる魅力の一作。