反アート入門
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5.0 • 1件の評価
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- ¥1,600
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発行者による作品情報
芸術には芸術の分際がある。アートの出生とその証明。ポップアートと死の平等。あまりに根源的な(反)入門書。
APPLE BOOKSのレビュー
数々の著書を通して日本の美術批評に思考の土台を築いてきた著者が、「何となく高尚で良いもの」というぼんやりとしたイメージで使われがちな"アート"について、鋭い言説で斬った評論書。彼が本書で指摘するのは、現代の日本での"アート"という言葉が原語の"art"とは似て非なるものであるという点。学校教育の影響を強く受けすぎてしまっている「美術」という言葉とも区別した上で、アートは1980年代のバブル経済の時代に急速に日本社会に浸透した用語であると説明する。その特徴を理解するための前提として、近代アートの歴史やポイントについて押さえつつ、批評(家)の持つ意味合いや現代の資本主義経済体制の中での位置付けなどにも触れながら、現代の日本社会から見た"アート"について論じていく。アートを単に美しいと感じるものだけでなく、習得可能な一定のルールを持つ知のメカニズムとして浮かび上がらせる。これまでの「意味がわからないもの」から「誰にでも理解可能なもの」へと姿を変える可能性を示した、画期的なアート入門書。