KILLTASK
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4.0 • 3件の評価
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- ¥1,900
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発行者による作品情報
殺し屋(エージェント)見習いとして生きることになった主人公。平凡な人生を送っていた彼は、自身の家族を皆殺しにした容疑を掛けられ、逃亡していたところを二人のエージェント「天使」と「悪魔」に拾われたのだ。何者かにはめられ、罪を背負わされた彼は、裏社会で生きていくためにある特殊技能を磨いていく。彼の祖父は名うてのマタギで、祖父に連れられてたびたび猟について行っていた彼は、ひそかに狩猟者としての技術を祖父から受け継いでいたのだ。「スナイパー」としてのエージェントの手伝いにようやく慣れてきたころ、主人公はある事実を知る。殺された彼の家族に残された、犯人の「刻印」。それは彼を拾ったエージェントの一人、「天使」がターゲットに遺すものと全く同じものだった――。
APPLE BOOKSのレビュー
トリックだらけの友情物語『名も無き世界のエンドロール』でデビューし、その後、ミステリー、ファンタジー、群像劇など多様なジャンルに挑戦してきた行成薫。本作では初めて殺し屋見習いとして生きる人間を取り上げた。ピカレスク小説でありながら、殺し屋らしくないポップな会話とあっさりした殺人描写によって一種のファンタジーヒーロー小説とも感じられる。自分の家族を皆殺しした容疑をかけられた「僕」は、凄腕殺し屋の辰巳と伊野尾から裏の社会で生きる道を提供される。表の社会では死んだことになった「僕」は、発注者の注文に従いターゲットを処理するプロの仕事ぶりにおののきながらも、これまで経験できなかった仲間意識や充実感に満たされていく。見習い成長記に、殺し屋が関わった事件を追う刑事との因縁、そして、家族惨殺の真相解明と、さまざまなエッセンスが合体。時空を飛び越えるカットバックが真実をジリジリと明らかにし、すべての点と線がつながる大団円は痛快の一言。著者お得意のトリックも次々と炸裂し、だまされる快感を存分に堪能できる。