Towerld Levels 0011-0020
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発行者による作品情報
「Towerld(タワールド)」と呼ばれる巨大建造物の上層階にも、失敗作達と厳しい現実が存在する。これぞ、理想郷(utopia)ならぬ、現実郷(dystopia)か。
護衛班長Hector_1304とその仲間達は、「屈折王」トウビー・レンテイ・マルグロック率いるバリアフリー旅団と合流し、バリアフリー螺旋斜面を通過して上層階に向かうが、その道程にて様々な事を体験する事になる。複婚、離婚騒動、劇団の仮面道化に覆面悪役、新たな仲間との出会い、襲い掛かる困難、建物内の自然災害ならぬ人工災害、そして次なる強敵との遭遇。
謎の片眼鏡矮女、メノウナ・ジェマニ・アル・カフィールドゥレは、Hector_1304の前に立ち開(はだ)かり、任務の邪魔をして苦しめる。一体、何のために?どうやら、上層階に向かうのを阻止するだけでなく、下層階に向けて方向転換を強いているような気もするが。
旅路にて前途多難なのは、Hector_1304のみに非(あら)ず。大物喰いでありながら愛嬌溢れる郵便少女ウェンディは顔面に簡単には消せない落描きをされるが、その犯人を暴き、宿敵の登場に対処できるのであろうか?ところで、昏睡状態の鍛冶職人ギディエン・イェンドゥレイ・ドゥラークトゥレックスは、目を醒ますのか?「弦姫」様ことメァリー・ティーナ・ブロックァートゥは、政略結婚に応じるが、そこまでして一体何を成し遂げたいのか?階段の存在しない場所でも、彼等は「階段衛兵」とは縁を切れない模様。
Hector_1304が上層階への遠征を続け、Towerld、その住人、そして自分自身の出生に関する謎や秘密を解き明かすのは可能なのか?ここで回避したいのは、方向転換そして下層階への逆戻り。唯(ただ)でさえ不完全で劣悪な閉ざされた世界にて、最悪の事態への転落は充分に有り得る模様。