



Yの悲劇
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3.6 • 14件の評価
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- ¥660
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発行者による作品情報
狂気じみたハッター家の当主の死体がニューヨークの港から発見され、その後一族の中で次々と奇怪な惨劇が起こる。サム警視の依頼を受け、ドルリイ・レーンはその恐るべき完全犯罪の意外きわまる真相を解き明かそうとするが……犯罪の異常性、用意周到な伏線、明晰な推理。本格ミステリ不朽の名作、新訳決定版!
APPLE BOOKSのレビュー
聴覚を失って引退したシェイスクピア劇俳優ドルリイ・レーンを探偵役においた"悲劇"4部作シリーズの2作目となる、推理作家エラリー・クイーンの「Yの悲劇」。代表作として知られる"国名"シリーズとは異なる重厚な作風で、江戸川乱歩が激賞した本格ミステリーの古典として、今作は同シリーズの中でも日本で特に評価が高い。大金持ちだが病的な変人揃いのハッター家の当主ヨーク・ハッターの服毒死体がニューヨークの湾口で発見される。検視の結果、自殺とみなされたが、それはハッター家を舞台にした事件の始まりに過ぎなかった。盲目で聾唖(ろうあ)の長女ルイザの飲み物に毒が盛られ、長男コンラッドの息子ジャッキーがそれを飲んで死にかける。捜査が進まない中、呪われた一家を支配していたエミリー未亡人までもが、マンドリンという奇妙な凶器で殴殺されてしまう。犯人の顔に触れたというルイザの証言を得て、レーンの推理は光明を見出すが...。意外な犯人像とそこに込められたある趣向、大胆な手がかりの提示と緻密な推理、そして真相を知って苦悩する名探偵。後年のミステリーに多大な影響を与え、長く読み継がれてきた黄金時代の本格ミステリーの金字塔。
カスタマーレビュー
競馬歴50ねん
、
Y
久しぶりに読んだがよく出来たミステリーであった。