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■AREA51(ドリームランド)から生まれた最高機密「U-2プロジェクト」と、

冷戦の狂気に翻弄された男たちの物語


AREA51で生み出された「U-2プロジェクト」を追ったノンフィクション。

この非常に特殊な戦略機がどのような背景から開発され、どのような政府やCIAで揉め事を引き起こしながらソ連領空で撃墜されることになったかを、21世紀になって解禁された情報とも照らし合わせながら紹介していく。


U-2という飛行機そのものというより、最高機密であった偵察プロジェクトやそれに関わった人間、アメリカ政府に焦点を当てており、「軍事面から見た1950〜60年代アメリカ史」でもある。


・なぜ戦争のリスクを犯して、ソ連領空へとU-2を飛ばしたのか?

・なぜロッキードが開発することになったのか?

・「試作機“ダーティ・バード”」「U-2B」の真相とは?

・藤沢飛行場への不時着事件の真相とは? 当時の新聞や専門誌がどう伝えたか、CIAがどのようなディスインフォーメイション(欺瞞情報)を流したか。

・なぜアメリカはソ連の罠にはまったのか?


■U-2とは?

冷戦時代の1950年代、アメリカが開発した高高度偵察専用機。愛称はドラゴン・レイディ。

ソ連など共産主義国の領空に単独で侵入するために、レーダーや迎撃機が届かないような高高度を飛行ための性能を備えていた。

グライダーのような非常に細くて長い主翼をもち、偵察用の特殊なカメラを3台装備していた。


1960年5月1日、ソ連領空を偵察飛行している際に地対空ミサイルにより撃墜され、パイロットのゲァリー・パワーズが捕虜となって国際問題となった。

その他、キューバ危機や中国の偵察、日本でも藤沢飛行場への不時着事件を起こして話題となった。


■U-2こぼれ話

(1)UFO目撃談の正体

U-2は最高機密プロジェクトとしてAREA51で開発された飛行機で、ごくごく一部を除いて軍や政府にも伏せられていた。

そのため、(通常の飛行機が飛ぶ高度より)はるか高空を飛ぶU-2の影を見たパイロットなどがUFOと勘違いして社会現象も引き起こしている。

しかしアメリカ政府は「あれは実はU-2という自国の偵察機です」とは言わず、逆にUFO分析チーム「プロジェクト・ブルーブック」を創設して知らぬ存ぜぬを通した。


(2)藤沢飛行場への不時着事件

U-2は対共産圏の最前線として日本にも配備されており、藤沢飛行場へ不時着事件も起こしている。

当時は日本のメディアにもある程度真摯な対応をしているように思われていたが、解禁情報と照らし合わせるとほとんどの情報がまったくのデタラメで、アメリカ政府は日本側の推測とはかなり違う意図を持っていたことも分かる。


目次

第一章 ドリームランド

第二章 高高度偵察専用機の誕生

第三章 ソ連領空

第四章 偵察の停止と再開

第五章 U-2撃墜

第六章 捕らえられたパワーズ

第七章 軍事裁判と捕虜交換

第八章 ドリームランドの住人たちのその後


著者略歴

浜田一穂(はまだ・かずほ)

1950年東京生まれ。中央大学文学部哲学科卒。生来の飛行機好きが嵩じて商売にしてしまった。この歳になって思うのは、結局積み重ねがものを言う。新しい知識を吸収できる柔軟性を失ったらお終い。日々研鑽である。

著書に『未完の計画機』『未完の計画機2』(イカロス出版)など多数。

GENRE
History
RELEASED
2019
1 September
LANGUAGE
JA
Japanese
LENGTH
384
Pages
PUBLISHER
パンダ・パブリッシング
SIZE
47.2
MB