〈童女専用〉女寺子調法記(文化3年・2種)
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〈童女専用〉女寺子調法記(文化3年・2種)
【判型】半紙本1冊。収録順に縦226・225粍。
【作者】池田東籬編。小沢南画。
【年代等】文化3年5月刊。[京都]鉛屋安兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。男子用の合本科往来である安永5年刊『寺子調法記』を模倣して編んだ女子用往来。文化板では「女実語教」「女商売往来」「女今川」の3本を収録する。一方、天保13年再板本では「女手習教訓状」を増補し、収録順序を「女実語教」「女今川」「女手習教訓状」「女商売往来」と改めた。このうち、「女実語教」は元禄8年刊『女実語教・女童子教』(居初津奈作)の本文を「女実語教」と「女童子教」に分けずに一本化したもの。「女今川」は貞享4年刊『女今川』とほぼ同文。また、「女商売往来」は、元禄7年刊『商売往来』(堀流水軒作)を単に仮名交じり文に和らげたもの。冒頭に「凡、商売の家に生ゝ人は勿論、女とてもいづれの妻となるらん、持扱文字、員数、取遣之日記、証文、注文…」と述べるが、特に女性を意識して書かれた箇所はない。従って、その内容面よりも『商売往来』が初めて女子用往来に導入された意義の方が重要である。また、この部分を抽出した単行本もある。さらに、天保板で追加された「女手習教訓状」は享保元年刊『女手ならひ教訓の書』とは異文であり、実は天保2年刊『〈教諭必用〉女古状揃』所収の「女手習織縫教訓状」をほぼそのまま踏襲したものである。いずれも本文を大字・6行(それぞれ冒頭丁表のみ5行)・付訓で記す。文化板の前付・頭書には「琴・三味線由来」「香のきゝやう」「歌かるたの事」「茶湯の事」「双六のはじまり」「女身持鑑」「女中言葉づかひ」「婚礼云まじき詞」「小笠原折形の図」「大日本国尽」「京都町尽」「男女相性の事」「縫物秘伝」「家名尽」「女中名頭字」「諸道具字尽」「衣類の字」「草木字尽」「四季の文づくし」「書初詩歌」「七夕詩歌」「十二月倭名」等の記事を載せるが、天保板では「女手習教訓状」部分の頭書が追加されるなど若干の変更が生じた。