【朗読音声付】源氏物語 十一 花散里(はなちるさと)
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本書は文章のほかに、プロのナレーターによる朗読音声でもお楽しみいただけます。
源氏物語は、紫式部によって書かれた全五十四帖から成る長編小説。
期間にして74年、四代の天皇の御代に渡る壮大な物語であり、
その文章の構成や美しさ、人物の心理描写の面などからも、
日本の文学史上最古にして最高傑作とも言われています。
源氏物語 第十一帖 花散里(はなちるさと)
政治的な窮地に追い込まれ、鬱々としていた源氏。
そんな折、かつて関係のあった亡き桐壺帝の女御のひとり、
麗景殿女御の妹(花散里)のことを思い出す。
五月雨の晴れ間に、源氏は久しぶりに訪ねることにした。
想像どおりに身にしむ思いのする邸で、麗景殿女御や花散里と
昔をしみじみと語り合い、心安らぐ時間を過ごした。