タンタン アメリカ‪へ‬

「アメリカは…長いこと私の心のそばにありました」 –エルジェ

少年記者タンタンは大西洋を越え、禁酒法時代のシカゴへ到着。ところが、彼の噂を聞きつけた地元のギャング団や犯罪者たちから手荒い歓迎を受け、知恵と勇気を振り絞った戦いを強いられることに…。エルジェは当初、西洋資本主義の欠陥を本作にて示そうとしたようですが、途中から、それまで本や西部劇、ボーイスカウトでの体験を通じてしか知らなかった、ネイティブアメリカンの生活に興味を抱くようになり、方針を変更しました。

世界中で愛される漫画界のヒーロー、タンタンは、作者のエルジェことジョルジュ・レミ(1907-1983)同様、激動の20世紀を生き抜いてきました。当時の社会情勢を色濃く反映した、エルジェの知的好奇心とミステリーセンス、軽妙なユーモアが詰まったストーリーをお楽しみください。