ナイチンゲール(西洋傑婦伝 第二編) 初版 ナイチンゲール(西洋傑婦伝 第二編) 初版

ナイチンゲール(西洋傑婦伝 第二編) 初‪版‬

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Publisher Description

「ナイチンゲール(西洋傑婦伝 第二編)」
中村勁林、東洋社
明治34(1901)年8月 初版発行
(明治43(1910)年9月 増訂版発行)

近代看護の偉人、フローレンス・ナイチンゲール(1820-1910)の、
日本で書かれた最初の伝記です。
ナイチンゲール存命中に出版されました。

国立国会図書館デジタルコレクションで公開されている書籍画像
(インターネット公開(保護期間満了))を、テキスト化しました。
旧字旧仮名の原本通りです。現代表記ではありません。
ナイチンゲール没後の増訂版でなく、初版だけの熱い勢いをぜひ。

内容は、
ナイチンゲールの生立ちから女子教育のこと、
クリミア戦争(1853-1856)に至ったロシア、トルコ、イギリス、フランスの世界情勢や、戦場の悲惨さ、
スクタリの野戦病院で看護婦団を率いたナイチンゲールの活動、
そして戦後、イギリスでナイチンゲールが受けた栄誉のこと、

さらに、ナイチンゲールの功績から引いて、
赤十字を起こしたスイスのアンリ・デュナン、
赤十字条約と赤十字社の説明、日本赤十字の由来、
皇室と日本赤十字の関わり、日本の看護婦教育まで。

新聞記事や関係者の発言を入れつつ盛沢山。
ナイチンゲールと面会した津田梅子、石黒忠悳、安井哲子のインタビュー入り。
ナイチンゲール唱歌と附録にナイチンゲール昔々物語付き。
日本赤十字とシーボルトの意外な接点も触れられています。

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アヽ今や予は多くをいはじ。戰塲の天使、病院の天使、慈愛の塊、人の中にも人といはるべき人中の花、花中の王、眞率敬虔の淸き處女フローレンス、ナイチンゲールは、眞に純潔、無垢、完全、圓滿、神聖、眞個なる女丈夫烈女中の傑婦なることを。
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*目次*
├あはれナイチンゲール!
├ナイチンゲールの生立
│├伊太利の名都
│├孃の父母
│├孃の幼な遊び
│└ヴヰクトリア女王即位當時の世の樣
├ナイチンゲールの修養
│├孃の歐阿巡視
│├第一回世界大博覽會
│├孃の遊學
│├フリード子ル氏
│├エリサベスフライ夫人
│└孃とハーレーの看護院
├クリミヤ戰爭
│├ピーターの遺訓
│├オットマン帝國の衰弱
│├露と佛
│└露と英
├クリミヤの慘報
│├軍需の缺乏
│├疫病の流行
│├病院の不整頓
│└從軍記者の通信
├クリミヤの天使
│├孃と陸相との書簡往復
│├燈火の貴女の光明
│└ロングフエローの詩
├ナイチンゲールに對する英國民
│├國民の歡迎
│├女皇の優待
│└大臣の感謝
├赤十字とハインリッヒ、ヂユナン
│├ヂユナンの性行
│├ソルフエリノの戰
│├グスターヴモアニエル氏
│└ヂユ子ーヴの會合
├日本の赤十字事業
│├赤十字條約
│├赤十字社則
│├條約締盟國
│├入社加盟國
│├日本赤十字の由來
│├石黑忠悳氏談
│├日本赤十字の優點
│├日本赤十字病院一覽
│└高山盈子談
├ナイチンゲールの現在
│├石黑忠悳氏、津田梅子、安井哲子談話
│├孃と女皇
│└ナイチンゲール唱歌
├附錄 ナイチンゲール昔々物語
└底本などに関する情報

明治34(1901)年5月の広告
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女子之友記者 勁林園主人編
西洋傑婦傳 第二編 ナイチンゲール
戰場の天使、病院の天使、慈愛の塊、當年八十一歲の高齡を保つて猶一意專念一日も斯業に勤めて倦むことを知らざるナイチンゲール孃の名は今や世界の人これを知らざるは稀なり。然り世人は皆この孃あるを知る。然れども然らば如何にして戰場の天使たり病院の天使たり慈愛の塊たるの實蹟を示し且つ示しつゝあるか。其の詳細に至つては世人のこれを知る誠に稀なりとす。されば本書には孃の生立より光榮ある其の經驗を叙して以て當年に及ぼし、且合せて赤十字事業及これに關聯せる著名なる事蹟人物を紹介し、尙これに加ふるにナイチンゲールなる本名の鳥が、抑此の世に顯はれ出たる次第の珍妙なる昔々物語を載すべし。
定價金二十錢●郵稅金四錢●來月下旬發刋
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GENRE
Biographies & Memoirs
RELEASED
2024
May 30
LANGUAGE
JA
Japanese
LENGTH
211
Pages
PUBLISHER
犬井
SELLER
Umemura Toshiaki
SIZE
568.6
KB