



写真集 ねことすごせば
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- $1.99
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Publisher Description
2022年9月に出版した「フォトエッセイいぬと歩けば」で、いぬとの散歩の中で考えた様々なことを写真と共に綴りました。そうすると、「次は私の出番かにゃ」と、たぶん嫌々ながら覚悟をしていたのがねこなのですが、このねこは外に出たことがなく、ずっと家の中で暮らしています。それに、いぬと違って、ねこはいろいろ話をします。それを翻訳したのでは、単なるねこの聞書になってしまいます。つまり、いぬの時のようにエッセイを書いても、読み手はそれがねこが語ったことなのか、人間が書いたものなのか、区別がつきにくくなりそうです。そこで、思案の末に、エッセイではなく短文をページごとに写真のタイトルのように入れることにしました。
本書では、15歳半になった(2022年10月現在)我が家のねこが、生まれて数ヶ月たった頃から現在までに撮ってきた写真からピックアップした約180枚を、年齢ごとに五つの章にまとめました。第1章は0歳のとき、人間で言えば17歳くらいまでに相当します。若々しさとあどけない様子をご覧ください。第2章と第3章は1歳から6歳くらいまで、人間で言えば18歳から40歳くらいに相当します。成猫期と言われる、一番充実した時期です。人間も、自分のことしかわかりませんが、たぶん充実していたのでしょう。第4章は7歳から10歳くらいまで、人間で言えば44歳から56歳くらいに相当します。シニア期の前期になりますが、このねこは家の中だけでの生活なので、穏やかにすごしています。人間はなかなかそういうわけには行かず、紆余曲折を辿るのでが普通でしょうけれど。第5章は11歳から現在まで、人間で言えばほぼ60歳以降に相当します。ここまでくると、お互いいたわりながら老後の境地に向かうことになるのでしょう。
このねこは青い目で毛並みはところどころに薄いグレー(シルバーとも言われる)の白っぽい色をしています。つまりカラーで撮ってもモノクロにしても、ほとんど見かけの印象は変わらないと言うわけです。また、若い頃に銀塩モノクロ写真の現像やプリントを行なっていたこともあり、デジタルカメラでも機会があれば、モノクロで作品を作りたいと思っていました。本来ならばカラーの写真集にするのが普通なのかもしれませんが、そのようなこともあり、早い段階で迷うことなくモノクロでつくることに決めました。室内のごちゃごちゃしたものが写り込むのは避けられないので、これもモノクロにしたことでずいぶん助かりました。十数年に及ぶ写真から選定していますので、高感度での撮影でノイズが目立ってしまったものもありますが、モノクロにすることでカラー特有の不自然なノイズから逃れることもできました。
家にいながらにして手に入る電子書籍のメリットを最大限に活かすべく、またタブレットやスマートフォンなどの小さめの画面でもみやすいように工夫をしています。ねこの写真集は数多くあるけれど、電子書籍ならばこういうことが可能になる、あるいは電子書籍だからこそできることがあるという試みを、たまたま我が家の一匹のねこですが、その姿を通してお楽しみいただければ著者としても何よりの喜びです。
<目次>
第1章 吸収する日々(0歳)
第2章 成長する日々(1~3歳)
第3章 充実した日々(4~6歳)
第4章 回想する日々(7~10歳)
第5章 静謐なる日々(11歳~)
あとがき
撮影データ
<著者紹介>
Mushiqubo(ペンネーム)、横浜市在住。
<著者のウェブサイト>
2000年からネイチャーフォトを中心に日々の散策で撮影した写真を自身のウェブサイトに掲載してきました。2011年からは現在のウェブサイト「Mushiqubo’s Photo Gallery」で、ブログ風に短い文章を添えて日々写した写真を発表しています。
Mushiqubo’s Photo Gallery (Mushiqubo Page): https://mushiqubo.jimdofree.com/
2020年4月には、『「花ときどき虫」または「虫ときどき花」』をテーマに、花や昆虫の写真を紹介するInstagramを始めました。スマホでは撮れないような写真を、なるべく目指すようにしています。
Instagram: https://www.instagram.com/mushiqubo/