太宰治大全
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Publisher Description
昭和前期を代表する作家太宰治の全作品248篇を、年譜つきで網羅!
(太宰治について)
太宰治(一九〇九〜一九四八)は、青森県津軽郡金木村に大地主の六男として生まれました。弘前高校時代には泉鏡花や芥川龍之介の作品に傾倒し、同人誌を発行し作家を志望するようになりました。一九三〇年、東京帝国大学文学部仏文科に入学しましたが、このころからデカダンな生活を送るようになります。同年には、鎌倉で心中を図りますが、女性の方だけ死亡します。このことは、その後死ぬまで作家を苦しめる事になります。
一九三三年には、芥川賞の候補ともなりますが、落選。一九三六年、処女短編集「晩年」を刊行します。一九三八年、井伏鱒二の仲人で石原美知子と結婚しました。この後、作家としては充実期を迎え、「富嶽百景」「駆け込み訴へ」「走れメロス」などの優れた短編を生み出します。また戦時下も「津軽」「お伽草子」など傑作を書きます。また戦後には、没落した華族を描いた長編小説「斜陽」が評判を呼び、続けて「人間失格」「桜桃」などを書きましたが、一九四八年玉川上水に愛人とともに入水自殺しました。
(この作品集について)
この作品集には、青空文庫より、太宰治の作品を各年代ごとに以下のように248篇収めています。
また各年の最初に、その年の詳しい年譜をつけましたので、太宰治の生涯と照らし合わせながら、その作品を味読することができます。
一九二五年(大正十四年)1作品
一九三三年(昭和八年)5作品
一九三四年(昭和九年)5作品
一九三五年(昭和十年)12作品
一九三六年(昭和十一年)12作品
一九三七年(昭和十二年)7作品
一九三八年(昭和十三年)13作品
一九三九年(昭和十四年)26作品
一九四〇年(昭和十五年)41作品
一九四一年(昭和十六年)19作品
一九四二年(昭和十七年)22作品
一九四三年(昭和十八年)9作品
一九四四年(昭和十九年)11作品
一九四五年(昭和二十年)7作品
一九四六年(昭和二十一年)20作品
一九四七年(昭和二十二年)18作品
一九四八年(昭和二十三年)17作品
死後、年代不詳の作品3作品