〈新板絵入〉近道子宝[幼稚覚](森屋板)
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Publisher Description
〈新板絵入〉近道子宝[幼稚覚](森屋板)
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】平井自休作。栄松斎書。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]森屋治兵衛(錦森堂)板。
【備考】分類「往来物」。手習い初学者に必要な衣食住・職業などの基本語彙と心得を綴った往来物。「童部(わらんべ)の時早く習しるへき事あり。先(まず)上をは天という、下をは地と云。月日の出る方を東といふ…」で始まり、天地・四方・四季・年号・十干十二支・日本国名・地形・生物・幼少時の通過儀礼・学習上の心得(学習すべき往来物として『手習状(初登山手習教訓書)』『実語教』『江戸往来』『今川状』『庭訓往来』を挙げる)・布帛・衣類・食物・住居・武士用字・百姓用字・職人用字・商人用字・町人の利・神儒仏・芸能・禁制(童蒙にふさわしくない遊び)・富裕者になるまじないと倹約の誓い、の順に語彙や心得を列記する。底本の森屋板には、口絵に「大黒天の事」の記事と挿絵を載せ、本文上欄の頭書に「かるたの事」「穴一の事」「宝引の事」「うたいの始り」「能の始り」「紙鳶(イカノボリ)の始り」「挟箱の始り」「蝋燭の始り」「西瓜の始り」「甘蔗の始り」「地黄煎始り」「飛団子の始り」「沢庵漬の始」「米饅頭の始り」の記事を掲げる。